感じて、考えて。

やたら考えやたら書きます。

図書館は合コン

図書館を歩く時間が好きだ。

それぞれ個性を持つ本に出会い、

「運命の一冊」(もしくは数冊)を

持ち帰ることができるから。

 

これは、合コンと同じではないか。

色んな方に出会い、お気に召した方を、

(言葉を選ばずに言うと)

お持ち帰りすることができるから。

そんなことを考えながら、

私は今日も図書館を巡る。

かなりの時間を要するが、

じっくりと本を眺め、

その日の「運命の本」を選ぶ。

 

最近は、本の読み方について、

様々な解釈がある。

時間のない方のための「速読」や

じっくり本を読むべきだとする「遅読」など。

その中で、私が疑問に感じた本の読み方は、

「あらかじめ読みたい本を定めて、

それらしか読まないようにする」

読み方だ。

 

私も試したことがある。

書評雑誌『ダ・ヴィンチ』や

「王様のブランチ」書評コーナーを見て、

気になっていた本のみを借りた。

確かに効率的ではある。

しかし、図書館にはたくさんの本がある。

この方法は、それらを無視するように

思えてならない。

 

幼稚園の頃、ふらりと図書館を歩き、

好きになった絵本がある。

 

おおきな木

おおきな木

 

母親いわく、当時の私は、

毎日この本を借りていたらしい。

先生や友達など、誰の情報も得ず、

ただ私の直感で選んでいたのだろう。

この絵本はとても含みのある内容で、

以前、論文のテーマに用いるほどだ。

 

恋愛でもよく、

「相手にどれほど時間とお金をかけられるか」

が、重要とされる。

これは、本も同じとも言えよう。

金銭的に余裕のない今、

せめて、時間をかけて本を選び、

「運命の本」を見つけ、

「お持ち帰り」するもよいのではないか。